11/27(木) 11:00
テレビはまだまだ終わらない。心に“ひっかかった”番組を語るリレー連載「今週のトガりテレビ」。今回はテレビウォッチャーの「飲用てれび」が、テレビスター・木村拓哉に注目する。なぜ、ただ、彼が着ただけの服が爆売れするのか。そこには、テレビの中で30年以上更新され続けてきた“キムタク“という尺度がある。
テレビに映る芸能人は「普通の人とは違う」。きれい・かわいい・おもしろい・歌や演技がうまい――そういった芸能人が芸能人たる評価は、必ずしも明確ではない。そんな中でテレビでは例えば、“かわいい”を「目が大きい」「顔が小さい」といった、誰にでも共有できる尺度に置き換えたりする。
一方で、“かっこいい”にはこれといった共通尺度がない。とりわけ男性芸能人においては、何を基準に“かっこよさ”が成立しているのか定義されてこなかったように思う。
そこで木村拓哉である。30年あまり「かっこいい」を更新し続けてきた彼は、果たしてどんな尺度で承認されてきたのか。
木村は近頃、主演映画『TOKYOタクシー』のPRもあって、いくつかのテレビ番組に出演している。そのひとつが、11月20日放送の『秋山ロケの地図』(テレビ東京系)。町の人が白地図に書きこんだ「行ってほしい場所」に、ロバートの秋山竜次とゲストが訪れる番組だ。
(中略)
さらに、乗馬クラブを訪れた際、寒さを避けるため木村は壁に掛けてあったフリースを借りて羽織ったのだが、その姿を見て秋山は、「そこにあったフリース借りただけなのに、それ欲しくなっちゃうってどういうこと?」と驚いていた。18日の『伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評』(テレビ東京系)でも、秋山はこう語っている。「たまたま壁にある乗馬のおじさんのフリースみたいなのがあったんですよ。(それを木村さんが)たまたま手に取って『これって借りちゃっていいっすか?』って言って、『どうぞどうぞ』って言って、それ着たらめちゃくちゃかっこいいんですよ。それが欲しい! 新作? 何そのフリース!」
実際、『秋山ロケの地図』放送後、このフリースは一部で話題になったという。あるネット記事によると、木村が着ていたのはワークマンの1900円のフリースで、販売サイトでは一時在庫切れにもなったという。かつて主演ドラマ『HERO』(フジテレビ系)で主人公のトレードマークだった定価15万4000円のダウンジャケットを流行らせた威光は、いまだ健在ということか。
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