11/28(金) 12:30
近年、YOASOBIやAdoに代表されるように、J-POPが世界的な注目を集めています。「この動きを支えているのは、ストリーミングサービスやYouTube、SNSやショート動画、そしてそれらに組み込まれたアルゴリズムの力です」と語るのは、長年音楽業界に長く携わってきたParadeAll株式会社代表取締役の鈴木貴歩さんです。そこで今回は、鈴木さんの著書『音楽ビジネス』から一部を抜粋し、音楽ビジネスについてご紹介します。
ストリーミングサービス全盛の現在でも、実店舗のCDショップが健闘を続けています。2024年には、タワーレコードが過去最高益を記録するというニュースが音楽業界を驚かせました。スマートフォンで音楽を楽しむことが一般的になった時代に、なぜ物理的な店舗が再評価されているのでしょうか。
背景には、アナログメディアへの再注目があります。
たとえば、東京・目黒にはカセットテープ専門店が登場するなど、CDやレコードといったフィジカルな音楽媒体に対する関心が若い世代にも広がっています。Z世代やミレニアル世代を中心に、アナログレコードの売上が日本やアメリカをはじめとした各国で成長を続けており、「手触りのある体験」を大切にする文化が再び息を吹き返しています。
現代のリスナーは、ストリーミングで気軽に音楽を聴く利便性と、ジャケットや盤面など実物のもつ視覚的・触覚的な魅力を同時に享受しています。昔のように毎回レコードに針を落とすような手間はない一方で、アナログメディアがもつ世界観や所有感には、デジタルにはない価値があると感じる人も多いのです。
CDショップが果たすもう1つの大きな役割は、「目利き」によるキュレーションです。
特にタワーレコードは、手書きのポップ文化で知られており、バイヤーやスタッフが自らの言葉でアーティストや楽曲の魅力を伝えてきました。
実際に、店舗によってはスタッフが自分の裁量で棚をつくり、作品を並べる権限を持っている場合もあります。
なかには、タワーレコード渋谷店の「カツオさん」のように、名物店員として業界内外に知られる存在もいます。
メジャーレーベルにとっても、CDショップの現場スタッフやバイヤーに認められることは非常に重要です。
(中略)
さらに、インバウンド需要も無視できません。日本を訪れた海外ファンがアナログレコードやCDを購入するケースも増えており、CDショップは観光地としても注目されつつあります。世界中の音楽ファンが聖地巡礼のような気持ちで、CDショップを訪れるのです。
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