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1: 名無しのがるび 2025/11/12(水) 11:03:10.07 ID:??? TID:dreampot
noteが主催する「創作大賞2023」で幻冬舎賞を受賞した斉藤ナミさん。SNSを中心にコミカルな文体で人気を集めています。「愛されたい」が私のすべて。自己愛まみれの奮闘記、『褒めてくれてもいいんですよ?』を上梓した斉藤さんによる連載「嫉妬についてのエトセトラ」。第16回は「学歴嫉妬地獄!!」です

◆本当は通訳や翻訳家になりたかった

「〇〇さんはここに行きたいと言っていますが、正直、もっと上の高校を狙えます」
保護者面談で中学生の長男の進路の話が出るようになってきた。

都会と違って地方の進学問題はそこまで熾烈ではないものの、子供にはできるだけいい学校へ行ってほしいという願いが漠然とある。

なぜなら、私が低学歴だから。

私が16歳のとき父親が借金を残して行方不明になり学費が払えなくなった。弟はまだ中学生で母のパート代だけでは3人暮らしが精一杯。そのため高校2年で中退し美容院でアシスタントとして働きながら、通信制の美容専門学校で高校卒業認定と国家資格をとり、美容師になった。

美容師を選んだのは、高校入学前に縮毛矯正をかけて酷い天パが魔法のようにサラサラになり、人生が変わったからだ。お客さんの人生を職人の技で一変させることができる美容師という仕事は素晴らしい。

だがもしもあのときお金があったなら、本当は外国語学部のある大学へ進んで通訳や翻訳家になりたかった。

時代が変わったとはいえ女性より男性の方が学歴で判断される機会が多いだろうし、その嫉妬は比べ物にならないほど激しいだろう。それにひきかえ主婦の私の学歴なんてきっと誰も気にしていないだろう。
それでもなお、私は低学歴がコンプレックスで、高学歴の人が羨ましい。

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