オリックス・吉田輝星が復活確信!! 金足農高時代の球筋「久しぶりに思い出した」 900万円減の年俸2800万円で更改
オリックス・吉田輝星投手(24)が22日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、900万円減の年俸2800万円でサインした。3月に受けた右肘の靱帯再建術(トミー・ジョン手術)からリハビリ中で、現在はブルペン投球を再開。
手術前より球質が向上したことを明かし、夏の甲子園で準優勝に導いた金足農高時代のような球筋を「久しぶりに思い出した」と手応えをにじませた。
輝きを取り戻したスターが来季の目標に掲げる50試合登板を達成し、完全復活を証明する。
大手術を経て、浮き上がるような剛速球が蘇ってきた。今季をリハビリに費やした吉田には確信めいた手応えがある。〝あの頃〟のような直球が投げられるようになったことが復活の兆しだ。
「プロに入ってから見たことないような球筋に戻った。高校時代はこういう球筋だったかもな、というのを久しぶりに思い出した」
長いリハビリを乗り越えた先に、失いかけていた感覚を取り戻した。日本ハムから移籍1年目だった昨季は50試合登板で14ホールドを挙げ、防御率3・32と活躍。
今季も救援要員として期待されたが、昨季最終盤で感じていた右肘の不調が解消されず、今年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。リハビリに専念するため、今季の登板はゼロ。年俸900万円ダウンも覚悟を持って受け止めた。
現在もリハビリ中だが、遠投や投球練習を行えるまでに回復。ブルペンでは140キロ台を計測し、データ解析によると直球のホップ成分や回転数も手術前から向上。
さらに遠投でも「一度、下に潜ってから上がっていくような球筋はプロに入ってから投げたことがなかった。それこそ高校以来」と好感触を得た。
吉田は金足農高3年時の2018年に夏の甲子園でエースとして準優勝に貢献。
翌年にドラフト1位で日本ハムに入団して以降、代名詞の伸びのある直球が少しずつ本来の姿から遠ざかっているように見えたが、今回の手術を機に「球に回転をかける感覚ができるようになった」と生まれ変わった。
あとは段階を踏んで来年2月の春季キャンプで実戦復帰を目指すだけだ。
「50試合は投げたいし、防御率もホールド数も去年を超えたい。来年は2年分の活躍ができるように」
来季は復活したストレートを武器に、フル回転する。
