【映像】批判が相次いだ「残念な行」実際の様子
「退出させろ」「如何なものか」大相撲、観客の残念な行にファン困惑 批判相次ぐ
<大相撲十一月場所>◇七日目◇15日◇福岡・福岡国際センター
前頭七枚目・美ノ海(木瀬)が前頭七枚目・阿炎(錣山)を送り出して4勝目を挙げた一番。館内は大きく盛り上がったが、一方で美ノ海が白星を上げた直後、客席では残念な行が発生……これを受け、ファンから「退出させろ」「如何なものか」などと批判の声が上がった。
立ち合い、左に張っていった阿炎だが、美ノ海が冷静に対処。阿炎は背後を取られてしまって万事休す。決まり手は送り出しだった。美ノ海は4勝3敗で白星先行、阿炎は元気なく2勝5敗となった。
すると、取組直後、客席から指笛が何度も響き渡った。喝采を遮るような指笛は気になったファンも多かったようでXには「追い出せ」「指笛やめろ」「指笛は如何なものか?」「退出させろ」という困惑、批判の声が上がっていた。
この日は、横綱・豊昇龍(立浪)と前頭四枚目・玉鷲(片男波)の立ち合い直前。行司・式守伊之助の「待ったなし」の声で軍配が返った後に男性客の野次が館内に響き、実況の藤井康生アナが「ここはお静かにお願いします」と思わず苦言を呈する一幕もあった。
大相撲の観戦においてたびたび話題になるマナー違反。日本相撲協会は「大相撲観戦時のお願い」として「相撲場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行」「その他相撲競技の進行及び施設管理の運営に妨げとなる、または他のお客様に迷惑を及ぼすと判断する行」等を“お断り”としている。
近年、たびたび話題に上がる大相撲の観戦マナー問題だが、九州場所はこれから千秋楽が近づくにつれ、ますます盛り上がっていくことが予想される。それだけに客席のそれぞれが、同じ相撲ファンを不快にさせない観戦マナーというものを意識するのがよさそうだ
