NBAスーパースターも絶賛 山本由伸は「神がかっていた」 今世紀初WS連覇に「王朝と言っていい」
◇ワールドシリーズ第7戦 ドジャース5―4ブルージェイズ(2025年11月1日 トロント)
元NBAのスーパースターで、ドジャースの共同オーナーを務めるマジック・ジョンソン氏(66)が1日(日本時間2日)、ワールドシリーズ(WS)最終第7戦でブルージェイズを破り、チーム史上初のWS連覇を成し遂げたチームを称えた。
激闘を見届けたジョンソン氏は興冷めやらぬ表情だった。「9回のロハスの本塁打で会場が一瞬静まり返って、そこからチャンスが生まれた。両チームとも延長で勝つチャンスがあった。うちにもあったし、相手にもあった。でもヤマモトが本当に素晴らしかった」と振り返った。
最高の盛り上がりを見せたWSだが、スーパースターだけに熱狂が自軍だけで成り立たないことは分かっている。
「彼らは俺たちを本気にさせた。勝つためにすべてを出し切らなきゃいけなかった。ブルージェイズのファンなら、チームとこの球団を誇りに思ってほしい。とんでもなくいいチームだし、おそらく来季もまた戻ってくるだろう。若くて優れたチームだ」と相手を称えた。
98年~00年まで3連覇したヤンキース以来のWS連覇。今世紀初の連覇を達成し「王朝」を築きつつある。
「長い期間という意味ではまだ違うけど、短期間で3度WSに出て、しかも連覇を成し遂げたんだ。野球でそれをやるのは本当に難しい。だから“ダイナスティ(王朝)”と言っていいと思う。今季の序盤はケガも多く、期待も背負っていた中で、すべてがうまくいったわけじゃなかった。それでも選手たちはやり遂げた。チャンピオンとして結果を出したんだ」と自軍の底力に胸を張った。
積極的な補強が実を結んだ。今ポストシーズンでは所属する日本人3選手全員が、驚異的な働きを見せた。
大谷については「ショウヘイは…もう、言葉がないよ。誰もあんな選手は見たことがない。俺はベーブ・ルースの時代を知らないけど、今まで見てきた中で彼が一番だ。つまり、史上最高の選手ってことさ」と最大限の賛辞を送る。
3勝&防御率1.02でWSのMVPを獲得した山本を「彼は本当に限界を超えた。先発の直後にブルペンから登板して、あの爆発力ある打線を抑え込んだんだぞ。1番から9番まで強力で、ベンチから出てきたシュナイダーまでホームランを打つチームだ。そんな相手にあれだけの投球をしたのは、まさに神がかっていた」と称え
「どちらかが負けなきゃいけなかったのは残念だ。本当にブルージェイズも素晴らしかった。けど、俺たちは連覇を成し遂げた。最高のベースボールだったよ」と勝利の味をかみしめた。
