巨人・岡本 10球団超の争奪戦スタート 球団がポスティング申請手続き発表 来年1・3交渉期限
巨人は18日、岡本和真内野手(29)の大リーグ移籍のため、ポスティングシステムの申請手続きを行ったと発表した。
19日に大リーグ機構(MLB)から米30球団に契約可能選手として通知される見込みで、20日から45日間の交渉期間が始まり、来年1月3日午前7時が期限。
移籍先にヤンキース、レッドソックス、カブスなど10球団超が挙がる松井秀喜以来の「巨人の4番」争奪戦が、いよいよスタートする。
通算248本塁打の巨人の4番・岡本が、大リーグ移籍への大きなステップを踏んだ。
球団がポスティングシステムの申請手続きを行ったと発表。20日から交渉が解禁となる予定で、ついに争奪戦のゴングが鳴る。
同制度での大リーグ挑戦を球団から容認された10月22日。岡本は「何歳になっても絶対に行きたい。そうじゃないとやめた時に後悔する」と強い決意を明かしていた。同制度を利用するのは山口俊、菅野(オリオールズからFA)以来球団3人目だが野手では初めてだ。
代理人はスコット・ボラス氏。同制度で大リーグ移籍を目指す西武・今井も担当する。
すでに今井の交渉期間を日本時間20日から来年1月3日の45日間に設定したと公表。岡本も同じ日程となり、西武もこの日、今井の申請手続きを行ったとみられる。
ボラス氏はこの日程について「交渉が長引いたとしても(年末年始の休日が明ける)来年1月2日(日本時間同3日)に契約を正式締結できるようにしたかった」と説明。期限いっぱいまで粘り強く交渉する同氏の戦略が込められた。
岡本が「本当になくて。僕はどこでもうれしい」とする移籍先候補には、ヤンキース、メッツ、カブスなど10球団を超える名前が挙がっている。
11日からラスベガスで行われたGM会議でも、各球団首脳が高く評価。
フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長が「日本の選手たちについても議論している。詳細な情報を持っている」と話すなど争奪戦参戦への準備を進めており、米メディアでは4年総額7850万ドル(約121億6800万円)の大型契約も予想されている。
大リーグ移籍が実現すれば巨人の4番では02年オフに海外FAでヤンキース入りした松井秀喜以来。「厳しい世界だというのは分かっている。そういうのも承知の上で勝負したい」とした岡本を巡る戦いが、間もなく幕を開ける。
