村上宗隆の獲得に東海岸の強豪2球団が乗り出す可能性 地元メディア報じる 日本野手史上最高185億円規模の契約予想も
今オフにポスティングシステムを利用して米大リーグに移籍することが確実視されるヤクルト・村上宗隆内野手(25)についての米国での報道が過熱している。
ヤンキースの地元メディア「SNY」が4日(日本時間5日)、獲得に乗り出すべき10選手の4位として名前を挙げた。また、ボストンの地元メディア「NESN」もレッドソックスが若き大砲を獲得する可能性を報じた。
他にもドジャースなどが獲得候補に挙がっており、日本野手史上最高額となる総額1億2000万ドル(約185億円)規模の契約を予想する声もある。
ワールドシリーズの激闘から3日。早くも今オフの移籍市場の話題が過熱している。ヤクルトからポスティングシステムを利用してメジャー移籍が確実な村上は、強豪球団にも絶大な人気を誇っている。
「ヤンキースが日本球界屈指のパワーヒッターを見逃す理由はない。左打ちのためライスやマクマーンとかぶるが、アロンソ(メッツFA)と同様に村上を加えればライスを放出する柔軟性が生まれる。(来年2月で)26歳と若く、将来性の観点でも価値が高い」
ニューヨークの地元テレビ局「SNY」はヤンキースが今オフに獲得すべき10選手をランク付けし、村上は4位に位置した(1位は外野手のタッカー)。プロ野球で通算246本塁打と実績は圧倒的。現在25歳という若さに加え、既にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など国際大会を経験していることが高く評価されている。
9位に一塁手のアロンソ、10位に三塁手のブレグマン(レッドソックスFA)が入ったが、村上はポジションがかぶる2人より高順位だった。
ボストンの地元メディア「NESN」もレッドソックスが獲得に乗り出す可能性があるとし、「村上は日本で最も優れた長距離打者の一人。しかもまだ若い」と評価。
「ドジャースは国際FA市場を積極的に活用して成功している好例だが、レッドソックスも今冬に大胆な一手として次の日本のスターを狙う可能性がある」と見通した。
レッドソックスは今季途中に三塁を守るディバースをジャイアンツにトレードで放出。また、今季加入した三塁手のブレグマンがFAとなった。若い選手を中心に構成する現状を踏まえてもフィットする。
今オフの移籍市場はタッカー(ブサFA)、ブレグマン、シュワバー(フィリーズ)ら実績のある屈指の強打者がそろうが、それに次ぐグループとして獲得が検討されているもようだ。
他にもワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースやジャイアンツ、フィリーズ、メッツ、マリナーズなどが移籍先の候補に挙がっており、日本野手史上最高額で2022年オフにレッドソックスへと移籍した吉田正尚の5年総額9000万ドル(約139億円)を更新する、総額1億2000万ドル(約185億円)規模の契約を予想する報道もある。令和の三冠王の争奪戦に注目が集まる。
