今回、「デイリー新潮」では30歳以上の男女300人に、「来年こそ終わってほしいご長寿番組」をテーマにアンケート調査を実施。対象は放送30年以上の番組とした。世代を超えて見られている番組の中で、不名誉な1位に選ばれてしまったのはどの番組だろうか。
10位「徹子の部屋」(テレビ朝日系)
8位「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」(日本テレビ系)
8位「サンデーモーニング」(TBS系)
7位「新婚さんいらっしゃい!」(朝日放送)
5位「はじめてのおつかい」(日本テレビ系)
5位「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)
4位「アッコにおまかせ!」(TBS系)
略)
過剰な演出や偏向報道にNO! トップ3はあの番組……
3位は「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で17票。放送開始は1987年で、現在はBSで放送されている討論番組。「司会者に問題あり」、という意見が圧倒的で、
「田原総一朗さんが老人過ぎて言っていることも滅茶苦茶で失言も多い。もう限界!」(51歳・福島県・男性)
「耄碌した田原総一朗が聞きづらく偏見が見ていられない」(63歳・岐阜県・男性)という声であふれた。さらに、「続いてほしいが、司会の田原総一朗がいなくなれば本当に素晴らしい! 勉強になる討論番組」(70歳・兵庫県・女性)と、番組のテーマや内容自体は評価する声も一定数あった。
2位は、大晦日の風物詩であり、国民的番組である「NHK紅白歌合戦」が19票を集めた。1953年から続く日本を代表する長寿番組でありながらも、視聴者からは「時代とのズレ」や「公平性への不信感」といった厳しい声が寄せられた。
「知らない人やグループが多いし、事務所のパワーバランスが見え隠れするのも不快」(53歳・神奈川県・男性)
「もう時代にそぐわない」(51歳・神奈川県・女性)
受信料を取られているからこそ、費用対効果に疑問を呈する声も。
「もう打ち切るべき。あんなのに金をかけるなら受信料の値下げに使え」(45歳・埼玉県・男性)
国民的歌手や万人受けのヒット曲が生まれにくい時代だからこそ、視聴者の多様化したニーズに応えることの難しさも浮き彫りに。
1位は「24時間テレビ『愛は地球を救う』」(日本テレビ系)で35票。1978年から始まった国民的チャリティ番組であるが、視聴者からは番組の信頼性や演出方法に対する厳しい意見が集中。
「募金の件で問題を起こしたにもかかわらず、詳しい説明もなく、未だに続けている厚顔無恥さ」(58歳・香川県・男性)
「最近はわざとらしい演出が目立ち、番組を継続させれば良いというような姿が見えて今は全く見ていない」(80歳・神奈川県・男性)
「寄付を募るのはいろんな方法はあると思うし、芸能人のマラソンは少なくとももういいんじゃないかと感じる」(74歳・大阪府・男性)
感動を誘うための演出が、むしろ反感を買うなど裏目に出ていることがうかがえる。
番組関係者にとっては耳の痛い結果となった今回のアンケート。長年にわたり愛されてきた番組であっても、社会の変化やコンプライアンス意識にズレがあれば、淘汰は避けられない。テレビの黄金期を支えてきた長寿番組の「大リストラ」は、今後も加速していきそうだ。
