11/19(水) 6:15
ナイツ塙のひと言がローソン(約1万4600店舗)を動かした! ローソンは18日、店内いれたてコーヒー「マチカフェ」のカデザインに記された「L」のデザインがサイズのLと誤認するとの意見を受け、カデザインを変更することと店内に注意喚起のお知らせを掲出することを発表した。
事の発端は、お笑いコンビ「ナイツ」塙宣之が11日放送のラジオ「ナイツ ザ・ラジオショー」でクレームを伝えたことだ。塙は当初Mサイズを購入するつもりでカを手にしたが、「L」のデザインをサイズと勘違いしてセルフレジでLサイズの料金を支払ったという。「今度、その容器に(コーヒーを)入れました。ドドドドドドッ、あふれちゃったんですよ。で、よく見たらローソンの〝L〟」「これ絶対間違えるよね! もう間違えないけど、あれダメだよね」と苦言を呈した。
原因となった「L」のデザインはローソンが今年3月から順次刷新したプライベートブランド(PB)「3つ星ローソン」のデザイン。PB全体ロゴとしてはローソンになじみ深い青色が採用されたが、商品群によって青以外のカラーも使われ、「マチカフェ」や「まちかど厨房」など店内調理ラインはモノトーンで「L」が印字されていた。ドリンクのサイズ表記もモノトーンであったことが誤認を招いたとみられる。
それでも「わずか1週間でデザイン変更を決断したのは英断だ」と流通ウォッチャーの渡辺広明氏は高評価した。
「今回のケースには配色の問題もありますが、『3つ星ローソン』のLデザインが思ったよりもお客さまに浸透していなかったということでもある。自分たちにとってはPBにしか見えない『L』が、お客さまにとってはサイズ表記にしか見えなかったというのは灯台下暗し。こうした件で責任を取るというのは難しい話。それでも、すぐにお知らせを掲出し、現在使用しているカの在庫がなくなる3か月後に切り替えるという環境を意識した判断も、危機対応としては満点だと思いますよ」
大企業ならずとも方針転換は難しいもの。だがローソン広報部は消費者のみならず、塙の所属事務所や発言を取り上げたメディアに対しても誠実な報告を行っていた。
18日放送のラジオで、相方の土屋伸之は「メチャクチャ誠実な対応」と驚きを隠さず、塙も「こういうことがあるんだなとビックリしました」と感銘を受けた様子。そして、筆者にも「今回、お客様からの貴重なご意見を御社の記事を通じてお知らせいただいたおかげで、改善に向けた検討を行うことができました。誠にありがとうございました」とお礼メールが届いた。
