元テレビ朝日社員でジャーナリストの玉川徹氏が6日、コメンテーターを務める同局の「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。現代用語の基礎知識選「2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」でノミネートされた30語の中で注目した言葉を明かした。
番組では、トップニュースとして「新語・流行語大賞」のノミネートについて紹介。
コメンテーターの弁護士・結城東輝氏が気になる候補として生成AI・ChatGPTの愛称「チャッピー」を挙げ、
「これがやっぱり日本らしいなと思っていて。海外だと絶対こんなふうに呼ばれない。AIっていうのはターミネーター的世界観があって、敵になっていくかもしれない。
一方で、ドラえもんっていうのが日本にはいて、友達・パートナーとしてのAIみたいなところを捉えるって意味でChatGPTとかAIをこんな家族とか友達のように扱うのっていうのはとっても日本らしいなと」とコメントした。
一方、玉川氏は「『国宝』と迷ったんですよ」としつつ「だけどね、ちょっと『戦後80年』にしました、僕としては」と見解。
「やっぱり『戦後80年』が『戦後50年』『(戦後)60年』と何が違うかっていうと、やっぱり戦争を経験した人の声を聞けなくなるんですよ、だから、我々はこれから歴史として戦争を学ばなければいけないっていうんで、それで、石破前総理も見解を発表したってことなんですけど」とした。
「その見解の中に、歴史って繰り返さないけど韻を踏むって言葉があるんですよ。同じことは起きないけど、似たようなことは起きる。例えば、なんで無謀な戦争に突っ込んでったかっていうと、アメリカが大恐慌を基に、国内経済保護を理由に高関税政策とったっていうのと(現状が)似てるでしょ?韻を踏んでるでしょ。で、その結果として日本が不況になったと。で、その結果としてナショナリズムが高揚したっていう。今、外国人問題って来てるじゃないですか。まさにこれナショナリズムが高まってるわけですね。そういう状況の中で、メディアが戦争を煽ったっていう状況があって、突っ込んでったって話なんですよ」と説明した。
そのうえで「今、メディアって言うとテレビじゃなくて、SNSを中心としたソーシャルメディア。これがまた増幅する力ってもっと強い。で、そういうふうなことで韻を踏んで、もしかして無謀な戦争に日本が突っ込んでいくんじゃないかっていう危機感を僕は持っているんですよね」と玉川氏。「きっと石破前総理も同じ危機感でこういう談話を出した、談話というか見解を出したんだと思うんです」と私見を述べた。
