元総務大臣で立憲民主党の原口一博衆院議員(66)が11日までに、X(旧ツイッター)を更新。高市早苗首相の台湾有事を巡る7日の国会答弁に対し、中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事が「汚い首は斬ってやる」などと投稿したとされる件について、X上で同総領事に対しメッセージをつづった。
【写真】原口一博氏のXから
薛剣氏をめぐっては、高市早苗首相が「台湾有事」について、安全保障関連法の規定において集団的自衛権行使が可能となる「存立危機事態」に該当するかを聞かれ、「武力の行使も伴うものであれば『存立危機事態』になり得るケースだと考える」などと答弁した内容にリアクションしたとされる投稿が拡散。「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」と書き込んだとして、投稿内容が拡散され、一部メディアも報じた。
また木原稔官房長官は10日の記者会見でこの件について聞かれ「ご指摘の、中国の大阪総領事の投稿は承知をしております」と当該投稿が薛剣氏によるものとの認識を示した上で「その趣旨は明確ではないものの、中国の在外公館の長の言動として、極めて不適切と言わざるを得ません。11月9日午前以降、外務省及び在中国大使館から、中国に対して、その旨の申し入れを行い、強く抗議するとともに、関連の投稿のすみやかな削除を求めました」と語った。その上で「9日夜の時点で、関連の投稿の一部は閲覧できない状況になったと承知をしております」と報告。「中国側から明確な説明がなされるよう求めてまいります」と語った。
原口氏は10日夜、日本語と中国語でXを更新。「薛剣総領事、かねてからの日中友好のこ努力に改めて感謝を申し上げます。その上で件のご発言については、撤回されるように求めます」と切り出した。そして「言うまでもないことですが私たちの師、松下幸之助さんは、中国の改革開放を支援しました。鄧小平さんとの『君子の対話』も有名です。松下電器は、天安門事件の時に多くの日本企業が撤退する中で中国に留まりました。高市総理も私も『繁栄はアジアに巡り来る』という松下幸之助さんの教えを受けてきました。松下政経塾は、中国社会科学院からも塾生を受け入れ、私たちが訪中した時には、王毅さんが案内してくださいました。私たちは共に友好の井戸を掘ってきたのでした」とした。
